土佐ジローってどんな鶏?
地鶏の証明
「土佐ジロー」は高知県原産の天然記念物土佐地鶏の雄と、米国原産のロードアイランドレッドの雌を交配し高知県畜産試験場で10年の歳月をかけて開発された卵肉兼用の地鶏です。
ジローというユニークな名前の由来は「ジ」は地鶏のジ、「ロー」はロードアイランドレッドの頭文字です。南国の太陽の下で思う存分運動をし、きれいな水を飲み、野草を食べ、豊かな自然のもとで育った土佐ジローは、その品質も高く評価されています。
卵は、独特の風味と濃厚な味が特徴で、手のひらに包んでしまえそうな1個40g前後の小ぶりな卵です。もちろん有精卵です。殻は固く素朴な素焼の陶器のような色合いをしています。コンと割ると濃黄色の気味がポコッと盛り上がって落ちます。その黄身をお箸で挟んでそっと持ち上げてみても粘り強く崩れません。日本人が大好きな卵かけご飯を「土佐ジロー」でいただくと、その粘りとコクのある黄身に驚きます。土佐ジロー卵の大きさはSサイズなのに黄身はMサイズ並。白身の多い普通の卵と比べてみるとその違いがはっきりとわかります。
また、貴重な肉は親鳥の雄で約140~160日、親鳥の雌で約430日~450日で出荷されます。ブロイラーのお肉とのいちばんの違いは、旨味と歯ごたえです。十分に運動させて肉は適度な歯ごたえと、噛みしめるほどに出てくる旨味。しかも脂肪含量は約2%と低カロリー。昔懐かしい野性味あふれる、地鶏らしい深い味わいのあるお肉です。
土佐ジローの飼育に関しては高知県土佐ジロー協会に加盟し、高知県畜産試験場の飼育マニュアルに基づいて飼育されてします。マニュアルには飼育面積や放飼場での飼育時間など、また非遺伝子組換えの穀物飼料を使用し、PHFを食べさせ、さらに1日50g以上の野菜や野草を与えるなどといった、細かな飼育要領が定められています。